ヘナ染めをしている友人は、とても髪が綺麗なんですが、それはなぜですか?
ヘナには【髪のダメージホールを埋める】などのトリートメントの効果があります。
こんな疑問にお答えします。
- ヘナで髪は綺麗になるのか。
- なぜヘナ染めは髪が綺麗になるのか。
この記事は前半では『髪がダメージをする原因』や『ヘナのトリートメント効果がどういったものなのか』をお伝えし、
後半では『実際にヘナ染めをされているお客様の声』をお伝えします。
ヘナ染めをしたことがない方だけでなく、現在ヘナ染めをされている方も、より理解を深める為にもぜひ参考にしてください。
アピエオーナー 藤川
大阪府豊中の大人女性の為の美容室、「アピエ」オーナー
- 美容師歴20年
- 年間1000人ほどのお客様にヘナ染めをしています。
髪が傷む原因
まずは、髪が傷む原因を知ることで、ヘナがなぜ髪に良いのかを理解していただけると思います。
カラー剤や、パーマ液(内部ダメージ)・ブラッシングや紫外線(外部ダメージ)、ドライヤーやヘアアイロン(熱ダメージ)などの影響で
髪のキューティクルがめくれたり、剥がれたりする。
すると髪がザラついて引っ掛かりが出来るので、手触りが悪くなる。
めくれたり、剥がれたキューティクルの隙間から間充物質(髪内部の栄養分)が流れ出ます。
間充物質が少なくなると、パサつき・カラーの色持ちが悪くなる・パーマが綺麗にかからない等の状態になり、髪からツヤと潤いが無くなります。
※間充物質が抜け落ち出来た穴をダメージホールと呼びます。
そして髪のダメージが進むと枝毛や切れ毛になってしまうんですね。
そうなると、キューティクルを守ることが髪のダメージを防ぐ1番の方法です。
ヘナはアルカリ剤や過酸化水素など、髪のダメージになる薬品は入っていません。
そのため髪が傷むことがありません。
ヘナが持つトリートメント効果
髪のダメージの原因が少し理解できたところで、次はヘナが持つトリートメント効果についてお伝えしますね。
ローソニアが髪をダメージから救う
ローソニアとはヘナの葉を構成する主成分です。
そこにはナフトキノ橙色色素が含まれており、これが髪のタンパク質である【ケラチン】に強く絡み合う性質を持っています。
髪の80%はケラチンで構成されており、そこにローソニアが絡みつき、髪の表面に皮膜(ローソニア皮膜)を作ります。
ローソニア被膜が、キューティクルを保護し、髪にハリ・艶などを与え、紫外線からも毛髪を守ってそれが髪を保護する役割をします。
ローソニアとは…
染料となるのはローソンという赤色(オレンジ色)色素で、そのローソンがタンパク質に絡み合く習性を持っているため、人間の頭髪や皮膚に色が付く。
その歴史は、記録に残っている限りでは先史時代にまで遡り、クレオパトラもヘンナで爪などを染め、現代で言うマニキュア代わりに使用していたという。
Wikipedia
キューティクルを守ることが大切
髪の表面にはキューティクルがあります。
屋根瓦が家の屋根を守っているイメージをしていただけると分かりやすいかと思います。
- ブラッシング
- ドライヤーの熱
- ヘアカラー
- パーマ
冒頭でもお話した様に、このようなことでキューティクルが剥がれたり、広がるなどの現象がおきます。
そのキューティクルの表面にローソニア皮膜が作られることで、キューティクルが保護されます。
そしてローソニア被膜が、キューティクルの隙間から髪の間充物質が流れ出るのを防いでくれます。
髪をダメージから守ってくれるのでヘナを続けていくことで、数ヶ月後には今と違った綺麗な髪になります
次にヘナ染めのお客様に感想をいただきましたのでご紹介します。
ヘナ染めのお客様の感想
通い出してから2年ほどになります。体のことを考えて100%植物のカラーに切り替えたいと思いこちらのお店を見つけました。
ヘナは以前の白髪染めよりも、少し時間はかかりますが落ち付く店内なのでリラックスでき快適に過ごさせていただけます。ヘナの独特の匂いは草の香りでオーガニックな感じがして、苦手な人もいるかもしれませんが私は好きです。
ヘナに変えるまでは美容室で白髪染めをしていました。毎月のことなので髪が傷んでパサパサでした。初めてヘナ染めをした時はトリートメントをしたような違いは感じませんでしたが、3回目くらいで髪がまとまりやすくなっていることに気がつきました。
今では傷んでパサパサだった髪はツヤツヤになりました。
しかもお店で教えていただいていたようにシャンプーだけでもツヤツヤサラサラで大満足です。これからもよろしくお願いします。
50代 女性のお客様
ヘナ染めは2回目です。髪にツヤがあり綺麗になっているように思います。
しばらく続けてまます。ヘナの香りが好きで待ち時間はウトウトしています。
40代 女性のお客様
6年通っています。妊娠をきっかけに以前よりおすすめしていただいていたヘナ染めに変えました。髪が細くて何もしなくても枝毛ができやすい髪でしたが枝毛ができなくなりました。
健康への罪悪感もなく白髪を染められるので嬉しいです。またお願いします。
30代 女性のお客様
まとめ
ヘナ染めは、髪に潤いをもたらし、ダメージを修復する効果があります。
まず、髪が傷む原因は大きく分けて内部(パーマ・カラー)、外部(ブラッシング・紫外線)、熱(ドライヤー・ヘアアイロン)ダメージの3つです。
これらのダメージにより髪のキューティクルが傷み、間充物質が流れ出て髪のツヤ、潤いが失われます。
ヘナ染めの特長は、アルカリ剤や過酸化水素などダメージを引き起こす薬品が含まれていないことです。
ヘナはローソニアと呼ばれる成分を含み、これが髪のタンパク質であるケラチンに絡みつく性質を持っています。
ローソニアは髪の80%を構成するケラチンに絡まり内部に出来たダメージホールを埋め、髪の表面に保護皮膜を形成します。この皮膜がキューティクルを守り、髪にハリや艶を与え、紫外線からも保護します。
キューティクルの保護により、髪の間充物質の流出が防がれ、髪がしなやかで弾力のある状態を維持します。
ヘナ染めを続けることで、ダメージから守られた健康な髪になっていきます。
一般的なトリートメントの様な即効性はありませんが、長い目で見た時に艶やかでハリのある髪と、健康的な頭皮になります。
実際のお客様の感想では、ヘナ染めにより髪がまとまりやすくなり、パサつきが改善され、ツヤと潤いが戻ったとの嬉しい声が寄せられています。
ヘナ染めは植物由来の優しさと美容効果を兼ね備え、あなたと髪の健康をサポートしてくれます。
毛髪補修と保護が同時に出来るヘナは、最高のトリートメントだと思います。